摂食障害と社会

摂食障害はモデルのようなスラリとした体型が女性の美しさの基準になったことから生まれた病気だとも言えるかもしれません。太ることへの極端な恐怖から食行動に異常が生じる疾患のことを総称して言います。この摂食障害には、神経性食欲不振症と呼ばれる拒食症や神経性過食症と言われる過食症などが入ります。拒食症が目立ち始めるたのは1960年代前後と言われ、過食症は1980年代前後と言われています。特に思春期の女性に多く、このような食行動の異常のほかにも身体合併症や精神的疾患があわせて起こる場合は多いです。
拒食症の場合には、極端に小食であったり、多食であったり、隠れて食事をするといった行動が見られます。また、自分の体重や体型について冷静に判断することができず、かなり痩せているに関わらず、さらに痩せたいと主張することが多いです。思春期に多いと言われるように発症年齢は30歳以下と比較的若い女性がなることが多いです。また無月経になることもあります。拒食症の場合には、極端な食事制限を行い、その結果過食に走ることもあります。さらに嘔吐で食べ物を吐いたり、下剤を使用するなど痩せるために極端な手段をとるようになります。過食症の場合には、発作のように急にたくさん食べることと、自発的に吐くことや下剤を利用したり利尿剤を利用するなどして、食べた事をなかったことにしようとする行動が見られます。それも痩せたいということへの異常な執念から起こります。そのために多く食べていても太りません。
このような食の障害はストレスをきちんと処理することができないために起こると言われています。性格的には完璧主義者や頑固な人などが多く、また自己評価が引く人も多いようです。治療には得に拒食症の場合には、家族を含めた治療が望ましいとされています。それは思春期の女子絵が多いということもあります。また、家庭環境によっても起こりやすい病気だということもあげられます。栄養面と精神面の治療が必要となり、入院になることもなります。また家族との関係がストレスになっている場合には入院によって家族と離れることで良い方向に向かうこともあります。
このような疾患からは、社会と病気の関わりが無縁ではないことを感じさせられます。今の社会では痩せている女性が魅力的であるという認識が多く広がっていて、そのために自分に自信がない女性にとって努力によって痩せられるというのは、てっとり早い行えて形にできる目標だからでしょう。そのためそのことにこだわりをもつ女性は後を絶ちません。